「聞いて、聞いて、もう私ジャパニーズペラペラよ!」
「ジャパニーズって言ってる時点でペラペラではない気がするよ?」
「まじ?せっかく、色々勉強したのにー」
「ジュディー?教えた漢字は、覚えてるー?」
「うん。ちょろいちょろい」
「そういう日本語はすぐ覚えちゃうのにね・・・」
「ぢゃ、もうひとりでおつかい出来るね」
「おつかい?」
「ショッピングしにいくことよ。言われたものをお店で買ってくるの」
「ぢゃ、秋刀魚と鰯を焼いてあげるから買ってきて〜」
「OK!買ってくるね!」
「お金と忘れないようにメモを渡しておくわね」
「サンキュー、マリィ♪」
「んぢゃ、いってらっしゃい」
「・・・って、お店はどこにあるのか聞くのを忘れちゃった・・・」
「ふーんふんふんふん♪」
「ちょうどいいトコロに!すみませーん!」
「なんだい?お嬢ちゃん?」
「こんにちわ♪蝉さん♪」
「オーーーーーーーーーーーーーノーーーーーーーーーーーーッツッ!」
「!!!」
「僕は蝉(セミ)ぢゃなぁーーーい!」
「すみません」
「意外と潔い子だったのね・・・」
「あなたは何ですか?」
「って、おいおい・・・。鯨だよ鯨」
「鯨さんでしたのね」
「そうそう、やっと分かってくれたね。またの名はグラッパ」
「お店を探しているんです。知ってます?」
「どんなお店かな?」
「それがわかんないんです」
「ダメヂャン」
「取りあえず、このメモを見て下さい」
「どれどれ・・・秋刀魚、魚弱・・・僕も読めないし、わからないや」
「え!どうしよう・・・」
「刀って書いてあるね・・・。とりあえずあそこの忍びのヒトに聞いてみるのはどうかな?」
「うん、サンキュー。聞いてみるね」
「あと、僕は鯨だからね」
「もう、大丈夫♪」
「じゃあ、僕は失礼するよ」
「すみませーん!」
「どこかで俺様を呼ぶ声が聞こえるな・・・ムムム・・・」
「俺様さんー!」
「誰だッ!誰なんだッ?!」
「俺様さんですよ」
「お・・・お前か・・・びっくりさせるなよ・・・」
「ソーリー、刀を売っている店を知ってますか?」
「刀か?お前みたいなのが何に刀を使うんだい?」
「アヤが焼くらしいのよ」
「焼く!アヤというヤツは鍛冶屋なのかッ!」
「火事屋?よくわからないけど、焼くんだって」
「ムムム・・・アヤ・・・忍びの人間だとみた!」
「ところで刀を売ってるお店はどこにあるの?」
「刀は俺様の専門外だな。手裏剣なら知ってるが、ただ、俺様は投げられないけどな」
「まじ!どうしよう・・・」
「あそこに見えるヘッドホンを付けた侍に聞けばきっとわかるぞ!」
「あの人ね。聞いてみるわ。サンキュー♪」
「フフフ・・・また善い事してしまったようだ・・・」
「あのーすみませーん!」
「ヘイ!ユー、ミーノコトヨンダ?」
「呼んだよー」
「わしのほうを呼ぶおなごの声が聞こえたような・・・気のせいでござろうか・・・」
「チョウド、ヒマシテタンダ、ビートマニアデショウブダ!」
「ビートマニア?でも、私はおつかいの途中だけど?」
「ソイツァー、ザンネンダナ。ヒマダカラテツダッテヤルヨ!」
「お店を探してるんだけど」
「ドンナミセダイ?オレニマカシトケバモウダイジョウブダ!」
「刀を売ってる店を探してるんだけど」
「オイオイ、イマドキカタナナンテウッテルミセナンテシラネーゼ」
「でも、メモには書いてあるのよ」
「チョットミセテミー、ウワー、ムズカシソウナカンジバカリナランデルナー」
「でしょー?」
「コイツァー、オレデモワケワカンネエヤ。スマネー」
「困ったなぁ・・・聞いたのがこれで3人目なのよ」
「デモ、ミセナラソコニアルカラ、ハイッテミ?」
「取りあえず、店に入ってみるね」
「マァ、ソコノミセニハ、オレハハイッタコトナイケドナ」
「このお店で当たってるといいけどなー」
「チーッス、珍しい客ぢゃねーか、こんな店に入ってくるとはたまげたもんだ。どこを掃除するんでぃ?それとも・・・どいつを掃除すればいいんだ?」
「刀を買いにきたんですけど」
「おいおい、ここは武器屋ぢゃねーぜ。掃除屋だぜ?」
「残念・・・ここも違うのね・・・」
「おや?間違えたのかい?」
「このメモに書かれてるものをおつかいしてるんだけどね」
「なんでぃ?サンマとイワシか。そいつは魚屋で売ってるぜぃ」
「ホント!サンキュー♪」
「へへ、お安い仕事(御用)だぜ!ふたつ隣の店が魚屋だ」
「やっと、おつかい出来そうだわ」
「あいつ、汗だくだ・・・相当、迷ってたんだな・・・」
「おかえりー!」
「ただいまでしょ?ジュディ」
「また間違えちゃった・・・。ペラペラのロード(道)は遠いねぇ」
「遅かったねー?早速、焼いてくるわ」
「あ!今日は、用事があるんだったわ・・・それぢゃ、お先に!」
「バイバーイ」
「そういや、今日は土曜日だったね」
「早く、焼こうよー?」
「オッケーッ!けむいぞ〜覚悟出来てるー?」
→かなりの作成時間が掛かりました^^;
グラッパの一人称は結局僕にになりました^^;
何故か、蝉ですが・・・。
六の口調が硬いような気もしますね。 |