ブーンブン!


 「あ」

 パラパラパラ・・・

 「あーぁ、空に飛んでいっちゃったねー」

 「せっかく、描いてた絵なのに・・・」

 「あいにく今日のヤマシタ公園は風が強いから仕方がないよ」

 「飛ばされないようにもっと注意しなくちゃいけなかったわ」

 「今描いてた絵が飛んでいっちゃったのかい?」

 「うん。リエのおともだちにみせようと思ってた3枚がねー・・・くすん」

 「それはお気の毒に・・・。また描こうよ!また付き合うよ!また手伝うよ!」

 「ホントー・・・?」

 「うん。ホント。ところで何の絵を描いてたんだい??」

 「ありがとう。えっとね・・・」



 「BADBOY!BADBOY!」

 パラパラパラパラ・・・

 「こんな高層ビルの窓から紙が見えるわ?」

 パラパラパラパラ・・・

 「宇宙まで飛んでいきそうな勢いね」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・

 「見えなくなっちゃったわ・・・まぁ私はダンスの練習に専念ね」










































































































 パラパラパラパラ・・・

 「隊長!前方に白い物体を確認しました!」「よし、キャッチ(捕獲)してみろ!」

 ウィーン、カチャ、ウィーン

 「なにやら絵のようです」「何!宇宙空間に絵だと!」

 ピコピコン、ピコンピコンピコン!

 「どうやら惑星Earthから飛んできた絵のようです」「よし!安全な星だ届けにいくぞ!」



 パラパラパラ・・・

 「おや、何か飛んできましたねぇ?」

 カシッ

 「どこかの星の絵のようですねぇ」

 ピカピカピカピカ・・・

 「♪♪♪♪♪」

 「おぉ、リアリィ!ちょうどよいところにきましたねぇ、今日は面白いものが届いているよ」

 「♪♪♪♪♪」

 「ナニナニ?どこから届いた絵かだって?」

 「♪♪♪♪♪」

 「どうやら、あちらの方角から飛んできた絵なのですよ。チキュウからかな?」

 「♪♪♪♪♪」

 「風を辿ってこの絵を描いた持ち主のところまで届けるって?」

 (こくり)

 「いってらっしゃい。宇宙越えて飛んでくる絵なんてステキな絵ですよね」

 (こくり)



 パラパラパラパラ・・・

 「ここは夢のセカイ。ただの絶望の中の空間・・・」

 パラパラパラパラ・・・

 「何もないこの空間に何かが飛来している・・・」

 カシッ

 「この絵は・・・リエちゃんの描いた絵?」



 バサッ!

 「目が覚めたわ・・・絵はどこ!」

 カシッ

 「あったわ。この絵をリエちゃんに届けなくちゃいけない気がする!」


























































































 「何度描いてもうまくいかないわ・・・」ぐちゃぐちゃ

 「もう思い出しながら描くしかないよね」

 「あの雲の形を・・・、何か降りてくる!」

 「えっ」

 

 ウィンウィンウィンウィン・・・

 プッシューーーーーーーゥン

 ウィーーーーーーーーーーン

 「あ、リエの描いた絵!」

 ウィンウィンウィン・・・

 「帰っていっちゃった。それにしても、親切な宇宙船だったね」

 ピカピカピカピカ・・・

 「♪♪♪♪♪」

 「あら、こんなぁところにリアリィちゃん?」

 スゥーーーー

 「あ、またリエの絵!」

 (こくり)

 「届けてくれてありがとう!!!」

 「♪♪♪♪♪」

 スゥン

 「居なくなっちゃった・・・今日は不思議なことがたくさん起こるね?」

 「うん。とってもツイてなくてあとあとツイてくるって嬉しいな〜♪」

 「あとあとって?」

 「ううん〜」

 「あ、リエちゃん発見!」

 「お、ニャミちゃん。チャオ〜」

 「チャオ〜、リエちゃんの絵を拾ったから届けようと思ってね」

 「ありがとう〜。ところでどこで拾ったの?」

 「それは秘密ー」

→またしても微妙なお話がひとつできあがり。
宇宙空間に紙が浮遊するという時点でまずアリエナイお話ですよねぇ。
平和なポプの世界を表現してみたかっただけです(笑)

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